!第十四回 遁甲之森(14-1)
军の目を逃れて八公山を下り、北へ向かう道へ出た。 「钢先、さっき何を言おうとしたの?」 李秀に讯かれて、钢先は苦笑する。 「もし、あんたらが官军に负けたらどうするんだ、とな。合戦の前に縁起でもないから止めた」 一同は颔いた。 「无理にでも収星させてもらえばよかったかな」 雷先が後悔まじりに言う。钢先は首を振った。 「こっちの都合だけ押しつけるのは良くない。兄贵が话をつけてくれただけで充分だ。助かったぜ」 「いや、皮r0Uだが、呉文荣のおかげだ。あいつが魔星の怖ろしさを见せてくれたからな」 钢先が颔きながら、 「そうだな。まあ、奴のことは今はいい。分からないことが多すぎる」 と话题を打ち切る。雷先が、别の悬念を口にした。 「亥卫山はけっこう远いみたいだが、あまり离れると戦局が分からなくなるな」 「いや、秦典枢は広く斥候を出している。こっちへの连络も兼ねているはずだ。今は、彼らの邪魔にならないようにするのが一番だ」 钢先がそう言ったので、一同は亥卫山に向かうことに専念した。